朝、開店時間だというのに夜があけないような真っ暗な世界。
風が半端じゃなく強く、公共交通機関も乱れ、
誰も歩いていない。と言うか、
正確にはこんな中歩けません。
お正月の雰囲気なんてもんじゃない、寂しく厳しい今日の柏崎。
そんな時思い出すのは、お正月の定番でもある新潟を代表する郷土料理「のっぺ」
皆さんはご存じですか?
全国にある「のっぺ汁」よりも新潟ののっぺは水分も少なく「煮物」の部類かなっ。
写真は県のホームページからお借りしました
同じ新潟でもそして家庭により、中身は様々、
村上の方ではやはり有名なだけあり「鮭」入りで、
貝柱や椎茸で出しをとり、
まちょろんたちの中越、上越地方では「鶏」を入れて片栗粉でとろみをつけます。
でもまちょろんのところは、
貝柱や椎茸で出しをとり、鶏肉を入れ、とろみをつけ、というふうに、
なんだか県内あちこちのいいとこどり???ののっぺ。
のっぺは行事の時にもふるまわれるほどの定番品。あまり煮込み過ぎないのがコツ。
縁起を担ぎ、材料は奇数で入れるとか、
祝い事の時は角を落とし丸く切るとか、
仏事の時は乱切りなどと、本来、いろいろな決まりがあるようです。
ただ、家庭で食べるときはそんなに深く考えずに作ります。
のっぺのなかでも里いもと銀杏がまちょろんのお気に入りで、
からだにもやさしい故郷の味というところ。
ここでご紹介するにあたり、のっぺについて調べてみたところ、
雪深い新潟では買い物もままならず、沢山作り、雪を冷蔵庫代わりにして、
鍋ごと雪の中で保存していたそうで…
それにはちょっと驚きでしたが、
そこから今度は冷やして食べるのっぺが誕生したのだとか。
新潟県民ながら知らないことが沢山あるものです。
そしてまた、昔の冠婚葬祭ではのっぺだけは仕出しでとらず自宅で作り振る舞ったそうで、
そう思うと、今では外食時のメニューにのっぺがあるけれど、
のっぺの注文なんてのは昔じゃ考えられなかったことなのね。
こののっぺ、
自然のやさしいお味で、ふと、食べたくなる時があります。
そしたら、
ほっこりたしなむ郷土料理という言葉が浮かび、きょうのタイトルに!
こんな大荒れの日にはのっぺでも食べて、
少し心を落ち着かせようかしら。
土地土地で楽しむそれぞれの郷土料理。
あなたのところのお国自慢の郷土料理は何かなっ。
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