2022年10月1日
新型コロナ 飲み薬 薬と健康の週間
 
｜新型コロナの飲み薬
 
2021年12月に新型コロナの治療薬「ラゲブリオ」一般名「モルヌピラビル」が
軽症の段階で使える飲み薬として承認されました。
現在、国内では重症化するリスクがある患者を対象に投与されています。
 
2022年2月には「パキロビッドパック」が特例承認されました。
この薬は、一緒に飲むことが禁じられている薬が多いことや、
患者によっては用量の調整が必要なことなどから、使用するケースが比較的少ないそうです。
 
塩野義製薬は重症化リスクがない人でも軽症の段階で服用できる新型コロナの治療薬として
抗ウイルス薬「ゾコーバ」の承認を申請しています。
 
軽症の段階で服用できる薬があれば、感染拡大を抑え、医療のひっ迫の改善に役立ちます。
 
｜薬と健康の週間
 
10月17日～23日は薬と健康の週間です。
医薬品を正しく使用することの大切さや薬剤師が果たす役割を知ってもらうために、
ポスターなどを用いて積極的な啓発活動を行う週間です。
 
薬は病気やケガの治療などで大切な役割を果たします。
薬を安心して使うために、薬のリスクや正しい使い方を知ることが大切です。
 
｜「医療用医薬品」「要指導医薬品」「一般用医薬品」
 
医療用医薬品は医療機関を受診したときに医師から処方される薬です。
 
医療用医薬品には、新薬（先発医薬品）とジェネリック医薬品（後発医薬品）があります。
ジェネリック医薬品は薬代の負担を軽減することができます。
 
要指導医薬品と一般用医薬品は薬局等で購入する薬です。
 
｜薬の用法・用量を正しく守る
 
飲み薬は決められた量よりも多く飲めばさらによく効くというものではありません。
逆に副作用や中毒などが現われる危険もあります。
 
食前は食事の約1時間～30分前に服用する。食後は食後約30分以内に服用する。
食間は食事の約2時間後（食事と食事の間）に服用する。※食事中の服用ではない。
 
薬を飲み忘れた場合、気づいた時すぐに飲んでかまいませんが、
次の服用時間が近い場合は飲まないで、次のときに1回分（2回分ではない）を飲みます。
 
｜薬の形状（錠剤・カプセルなど）
 
錠剤や粉薬、カプセル、シロップといった様々な形状があります。
これは治療効果の向上や副作用防止のためです。
 
錠剤やカプセル中には、薬に含まれる有効成分が少しずつ溶け出す、
あるいは胃ではなく腸で溶けて効くように工夫された薬もあります。
むやみに噛んだりつぶしたり、カプセルをはずしたりしてはいけません。
 
｜薬の飲み合わせ
 
複数の薬の飲み合わせにより、十分な効果が得られなかったり、
逆に効き過ぎて体に悪影響を及ぼしたりすることがあります。
 
食品やサプリメントの中にも、薬との飲み合わせが悪いものもあります。
例えば、「風邪薬」と「アルコール」、「眠気防止薬」と「コーヒーなどのカフェインを含む飲料」などです。
 
｜副作用
 
副作用とは本来の目的と別の作用のことです。
薬は病気やけがを治療するなどの効果・効能がある一方、副作用のリスクもあります。
治療に使う薬では「副作用」、ワクチンの場合は「副反応」と呼ばれています。
 
薬を使用すると必ず副作用が現れるわけではありません。
副作用の症状は人や薬によっても異なります。
薬の使用中に何か異常を感じたら、すぐに医師や薬剤師に相談してください。
 
｜やってはいけない 笑い話
 
鼻水・鼻づまりに効く鼻炎カプセルは鼻に入れるものではありません。
食間服用の粉薬は食事のときご飯にかけて食べるものではありません。
糖衣錠（とおいじょう）は一回に十以上（とおいじょう）飲むものではありません。