2021年9月1日
 
気管支喘息 新型コロナワクチン接種
 
9月は気候の変動などによる心身の不調が起こりやすい時期です。
気管支喘息（きかんしぜんそく）も9月に悪化しやすい傾向があるようです。
 
｜気管支喘息とは
 
気管支喘息は気管支の慢性的な炎症による病気です。
たばこの煙や冷たい空気などの刺激で気管支の粘膜がむくんだり、
痰（たん）が増えたり、気管支の周りの筋肉が収縮することによって、
気管支が狭くなって発作が起こります。
発作が起こると、ゼーゼー、ヒューヒューという音を伴って息苦しくなります。
 
気管支喘息が悪化すると、咳がひどい、
苦しくて夜眠れない、朝方に起きてしまう、
カゼをひきやすく、治りにくくなります。
 
｜気管支喘息の治療
 
気管支の炎症を治さなければ、発作が繰り返し起こります。
炎症が長く続くと気管支自体が硬くなって、治療が難しくなります。
炎症を抑えるには気管支の手入れが大切です。
 
治療は吸入ステロイド薬が主体です。
内服、点滴のステロイドは全身に影響しますが、
吸入薬は吸入した部分に作用します。
使い方をよく理解して、正しい使用法を守ることが重要です。
どんな薬でも乱用すれば危険です。
 
｜気管支喘息を発病・悪化させる原因と対策
 
気管支喘息を発病・悪化させるのは以下のようなものです。
・ダニやペットのふけなど
・室内塵、カビ、花粉
・風邪などの感染症
・天候（温度、湿度）
・疲労やストレス
・たばこの煙
・車の排気ガス、大気汚染
原因が分かっている場合はそれを避けるようにしましょう。
 
｜新型コロナワクチン接種
 
今のところ、喘息をコントロールできている場合は、
COVID-19（新型コロナウイルス感染症）にかかりやすいとか、
重症化のリスクが高いということはないと言われているようです。
 
ワクチン接種についてはかかりつけ医に相談してください。