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課題の分離とは?

前回の「対人ストレスを受け流す方法」の続きです。
課題の分離の話をします。

アドラーは

「陰口を言われても、嫌われても気にする必要はない。
相手があなたをどう思うかは相手の課題なのだから」
といっています。
「課題の分離」という考えかたで、相手の考えは相手の課題だから
気にすることはないということです。
 
ゲシュタルト療法の思想を盛り込んだ詩にゲシュタルトの祈りというものがあります。
これも課題の分離と似ているので紹介します。

 
「私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。
私はあなたの期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。
そしてあなたも、私の期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。
もしも縁があって、私たちが出会えたのならそれは素晴らしいこと。
たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ。」

 
ニーバーの祈りという詩も課題の分離と似ているので紹介します。
 
「神よ、変えることができるものを変える勇気を我に与え給え、
変えることのできないものを受け入れるだけの冷静さを我に与え給え、
そして、それらを見分けるための知恵を与え給え。」

 
これは社会心理学の一次的コントロールと二次的コントロールを上手く使えれば
良いということだと思います。

一次的コントロール:自分ではなく環境を変えようとする
二次的コントロール:自分を変えて適応しようとする
一次的コントロールによって、自分の可能性に挑戦し、
変えられない場合は二次的コントロールで適応したり成長すればいいんです。
 
「誰があなたを批判しているか」ではなく
「誰があなたを認めてくれているのか」に注目して生きましょう。
 
今回のブログを読むだけでも受容の精神を学ぶことができ
ストレスに強くなります。
いきなり「イライラや不安をありのままに受け入れてみよう」と
言われてもどうしていいのかわからないのが普通ですが
アクセプタンス・ワードセラピーといい、受容の精神を表現した
名言や文を読むだけでも効果があります。
 
他人と合わないことがあるのは価値観が違うからしょうがないです。
例え遺伝子が全く同じ一卵性の双子でも
性格や価値観は全く同じにはなりません。
だから考えが合わない人がいてもいいんです。
 
しかし、余裕があるときなら反対意見を聴くのも良いことです。
怒りでそのときは受け入れられない言葉でも
冷静になってから考えると
自分のことを思って言ってくれた言葉かもしれません。
自分のことは自分ではよくわからないので他人から言われて
気づけることもあります。
 
旧約聖書に出てくるソロモン王は深い知恵を持った人でしたが
自分のことではミスが多かったとされています。
それにちなんで、他人のことはわかるけれど自分のことはよくわからないと
いうことソロモンのパラドックスといいます。
 
嫌な言葉でも考え方が違うからこそ、自分では思いつかない意見を
言ってくれている可能性があります。
 

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