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サンスクリーン剤あれこれ

こんにちは。薬剤師荒木です。

今回は、前回の日焼けの話題に引き続き、日焼け止め(サンスクリーン剤)についてお伝えしたいと思います!

まず、日焼けの症状について。
おおまかに、皮膚が赤くなる症状「サンバーン」と、その後黒くなる症状「サンタン」にわけられます。
サンバーン」は紫外線でも中波長の UV-Bによる皮膚のヤケド、「サンタン」は長波長の UV-Aによるメラニン増加です。
この2種類の紫外線を防ぐサンスクリーン剤を上手に選ぶことができれば、日焼けによるダメージからお肌をまもることができます。



SPFとPA

容器に記載のあるこの単位と数値、なんとなく強さはわかりますが、それぞれどのような意味があるかまで知っていますか?

SPFとPAのちがいをざっくりとまとめると

SPF・・・赤くなるUV–Bによる日焼け(サンバーン)防止
PA ・・・ 黒くなるUV–Aによる日焼け(サンタン)と老化防止
どちらも、数字や(+)が増えるごとに効果が高いことを示しています。

朝、SPFとPAの値が高い日焼け止めを塗れば1日中問題なし、というわけではありません。
汗や皮脂、タオルなどによる摩擦でその効果は少しずつ落ちてしまします。
紫外線から徹底的に肌を守りたいなら、2〜3時間おきに塗り直し、効果をしっかり持続させましょう。




紫外線散乱剤と紫外線吸収剤

一般的に日焼け止めは「紫外線吸収剤」「紫外線散乱剤」の2タイプに分けることができ、中には両方含んでいる商品もあります。

どちらにもメリットとデメリットがあるため、特徴を理解したうえで肌の状態に合わせて選びましょう。

「紫外線吸収剤」は、一度紫外線を熱や赤外線などに変換することで防ぐ仕組み。

「メトキシケイヒ酸オクチル」「t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン」「オキシベンゾン-3」 といった成分が代表的な吸収剤です。

メリット
◯安価
◯使用感がいい
◯透明性が高く白くなりにくい

デメリット
×UVAに対しての効果は弱い
×敏感肌には適さない

紫外線吸収剤は無色透明なので白浮きがなく、製品に配合したときの塗り心地がなめらかです。
しかし、紫外線吸収剤だけではSPF値やPA値の高い製品を作るのは難しく、また、有機化合物なので人によってはお肌に刺激を感じることもあります。


一方、「紫外線散乱剤」は紫外線を散乱、反射させることで防ぐ仕組み。鏡のようなイメージですね。

成分として「酸化チタン」や「酸化亜鉛」が代表的です。
これらはファンデーションやフェイスパウダーに白い色を付ける材料としてもよく使われます。
ファンデーションやフェイスパウダーが日焼け防止になるとよく言われるのはこのためです。
余談ですが、当薬局でよく使用される「亜鉛華軟膏」にも酸化亜鉛がはいっているので、こちらも日焼け止めの効果が期待できるのではないでしょうか。

メリット
◯肌に負担がすくなく敏感肌に向いている
◯UVAにもUVBにも優れた遮断効果

デメリット
×やや高価
×白く浮く

どちらのメリットデメリットをふまえ、世の中の製品は「吸収剤と散乱剤」両方使用することで、「使い心地」と「効果」を兼ね備えています。

ですが、敏感なお肌の方には「紫外線散乱剤」のみを使用した日やけ止めがおすすめですね。

当店では、紫外線吸収剤不使用のお肌にやさしい日やけ止め

ノブ UVEXシリーズ

をご用意しております。




日やけ止めを塗るときから落とすときまで、刺激に敏感なお肌のことを考えたこだわりの製品です。

紫外線吸収剤不使用なのに、のびがよく、白くなりにくい。
日常の紫外線から夏場の強い紫外線までしっかりカットし敏感なお肌をやさしくまもります。
もちろん小さなお子様にも安心してお使いいただけます!

各種テスター、サンプル用意しています。お肌との相性や使用感をお試しください。



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