岩手県盛岡市

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津志田南オレンジ薬局

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災害時

こんにちは。薬剤師荒木です。

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月12日夜から13日未明にかけて東日本を縦断した台風19号。大型で非常に強い台風とアナウンスされていた通り、各地で被害が相次ぎました。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々にお見舞い申し上げます。

私達薬剤師は普段から医薬品の備蓄管理、処方提案、情報提供等の日常業務を行っています。
災害時でもそれは変わらないでしょう。
しかし、日常業務では電子化・機械化が進んでいる中で、災害時にはこれらの環境が破錠した場合の状況を想定しなければなりません。
現在は当たり前のようにお薬手帳を持参される方が多くなりました。
災害時、医療を受ける上で「普段何の薬を服用しているか」ということは非常に重要です。
例えば、高血圧の薬を何種類か服用しているが何か不明、インスリン注射しているが単位が不明、ワーファリンを飲んでいるが投与量が不明。こういった場合、問診時に代替薬や処方提案に相当時間を要します。
ライフライン、人員、医薬品、医療機器など限られた中において、お薬手帳を活用することにより、スムーズかつ適切な医療を提供することができます。
受診先が変更になった場合でも、手帳に直接記載することで情報共有することができます。
普段薬を飲まないので不要。という方も見かけますが、過去に服用して合わなかった薬の種類など記録することもできます。
いつ何時、安心して医療を受けるためにも、普段からお薬手帳を持参していただけると助かります。
 


現在、災害時での医療費は、健康保険証や所持金を持ち出せない事を考慮して、「特別措置法」により、被災者が医療機関や薬局を利用する際は全て免除となります。
また、避難所や救護所でも「災害救助法」が適用され、全て無料になります。
また、交通網が麻痺して病院や診療所に行けない時は調剤薬局に相談すれば、慢性疾患の治療薬なら処方箋無しで緊急対応として出してもらうことも可能です。
この時にもお薬手帳があれば、すぐに対応ができます。
もし、このような情報を知らなければ、体調の悪さを感じても医療を受ける事をあきらめてしまう被災者もいるかもしれません。

災害後に滞りなく医療を受けられるように医療費無料措置など医療体制が構築されてきており、災害医療は確実に進歩してきています。
今後起こり得る大災害に備えて、私達も災害時の医療体制を知っておく事が必要ではないでしょうか。

 

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