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粗食のススメ


こんにちは。薬剤師荒木です。

今日は漢方のおはなしです。

漢方では、五邪のひとつに、「飲食労倦
いんしょくろうけん)」という言葉があります。

【飲食の分量と質のあやまりは、体内の器官に負荷をかける】という意味です。

たとえば胃の機能は20歳以降に老化が始まり、30歳で20%低下。70歳では半分になります。

30歳になれば同じ食べ物でも20%減らさなければ胃の過労になります。

食べ過ぎは一種の自殺行為といわねばなりません。

長生きをしたいと思えば、粗食少食にしなければなりません。

「粗」という文字は米へんに且と書きますが、且は祖先の祖と同じで、「もとのまま」の形をあらわしていま
す。


人工を加えない素のままの形でとることで、米ならば白米より玄米を食べるのが粗食をすることです。

粗食のほうが、貴重な栄養分がなくならないので、少量で十分にとれます。

白米は大部分が糖質で、タンパクもビタミンも無機質もほとんど失われてしまっています。

過食すれば、糖尿病など様々な疾患の原因にもなります。

ビタミンB類の欠乏は、体がだるくなり、肩がこり、心臓の働きが低下します。

現代人の体調不良の原因は、白米を常食とした食生活からくるビタミン不足によるものがほとんどです。

ですから、白米はできるだけとらないようにして、ビタミンも無機質も十分に含んでいる玄米を少量とるのが理想的です。

しかし、玄米だけではタンパク質が不足します。これを大豆で補うようにします。

大豆にはタンパク質の他に脂肪もあり、ビタミンB2、ビタミンB2も含まれています。

けれども、煮たり焼いたりしただけでは消化がしにくく吸収率も悪いため、豆腐として食べることが一番効率的です。

大豆の煮豆や炒豆でとるタンパク質は約65%ですが、豆腐の場合、約92%にもなるのです。


また、肉と違って動脈硬化の心配はないので、中年以降の方は、肉類のかわりに大豆でつくった豆腐を食べることをおすすめします。

豆腐は理想的タンパク源です。

長生きをしたいと漠然と考えていても、なにも変わりません。

日々の積み重ねが、結果につながります。

欧米化しつつある日本の食生活を、一度振り返ってみませんか。





とはいえ、ほかほかの白米はおいしい( ;∀;)写真は「北海」さんの肉野菜炒め定食でした。

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