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禅と食事

こんにちは、薬剤師荒木です。

8月も最後になりました。

夏も終わりですね。

岩手県の夏は短く感じます。






突然ですが、こんな私は禅宗のお寺出身です。

今回はまじめに、食に対する思想について説いてみたいとおもいます。



禅宗のお寺では、食事のときに「五観の偈(ごかんのげ)」というのを唱えてから、いただきます。

食事に対する禅の思想を端的に示しています。

一般の人々も、食事の際には合掌して、この偈の精神を想念するようにしたいものです。



一には、功の多少を計り彼の来処を量る。

(この食事がどのようにして出来たかを考え、自然の恵みと多くの人々の働きを思い感謝致します)

二には、己が徳行の全欠を忖って供に応ず。
(このように有難い食事をいただくわけであるが、果たして、自分にはこのような有難い食事をいただくだけの資格があるのだろうかと反省しなければなりません)

三には、心を防ぎ過を離るることは貪等を宗とす。
(心を清浄に保ち、誤まった行いを避けるために、三毒である貪(貪り)瞋(いかり)痴(おろか)の三つの過ちを持たないことを誓います)

四には、正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり。
(まさに、食は良き薬であり、身体を養い、健康を得るために頂くのです)

五には、成道の為の故に今此の食を受く。
(何故にいまこの食事をうけるか。それは人格完成のための故である。)



現代では、食べ物を生産するのは、よく売れる、利益のあるものさえつくればよいとしていますし、

消費者は、自分のお金で買うのだから、好きなものを買って食べればよいとしています。

そこには食事に対する思想というものは微塵もないのでしょう。

しかし、食べ物は人間の生命を養うものですから、そんなことではいけないのです。

人間は、何を、いつ、どこで、どうして食べるべきかを反省すると同時に、

食とはいかなるものか、という思想をもつことができなければ、健康にいきることはできないと思います。




 

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