インフルエンザは流行っていないものの、ノロウイルスや咳が多いようです。皆さんは体調を崩していませんか?私が体調を崩しそうになったからという訳ではありませんが、病み上がりの食養生のお話。
風邪など病気をした後、少しでも体力を回復させようとスタミナのつく食べ物を多く食べる事はよくあると思います。所が、実はこれが返って回復を遅くする場合があります。漢方の古典 傷寒論の弁陰陽易瘥後労復病証併治第十四に
病人脈已解而日暮微煩以病新瘥人強与穀脾胃気尚弱不能消穀故令微煩損穀則癒
とあります。病人の脈はすでに治っているのに、夕方になるとすこしもだえるようになる。それは、病が治ったばかりなのに無理に食べ物を食べさせると、脾胃の気がまだ弱く食べ物を消化できないためにもだえるのだ。食べる量を減らせば良くなるという意味です。頭ではすっかり良くなったつもりでも、体の状態はまだ病み上がりで弱っている場合があります。病気が良くなっても2、3日は消化の良い物を腹八分目程にしておいた方が無難です。
これからが受験本番です。若い方は特によく食べますので、病後の食養生に注意して体調不良が長引かないようにしましょう。
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