朝夕涼しくなり秋らしい天気になりました。朝と日中の気温差が大きくなると筋肉の引きつりが起きやすくなります。基本的に大きい筋肉に起きやすいので肩こり、腰痛、こむら返りを訴える患者さんが多いです。お医者さんから処方されるのも、患者さんから求められるのも芍薬甘草湯が多いです。一時的には芍薬甘草湯で良いのですが、この薬は治療薬なので長く続ける事はおすすめできません。筋肉を引きつらなくさせる、緩めるためには他の薬を使った方が良いです。特に今年は夏の猛暑の影響で、例年この時期に使う薬が若干違います。筋肉が引きつる原因は環境、体質等で様々ですが、例えば漢方の古典 傷寒論の弁脉法に
「血虚則筋急也」
という記述があります。血虚(今風に言えば貧血傾向みたいなもの)すると筋がつまるという事です。貧血の方はもちろんですが、食べた物が身になりにくい所謂痩せの大食いのような方も含まれます。食の細くなるお年寄りはもちろんです。このような方は血虚の原因を治さないと筋肉の引きつりはいつまでたっても良くなりません。
他にも筋肉が引きつる原因は千差万別、患者さんによって異なります。症状が軽いうちに早め早めに対処して下さい。今年はすでにインフルエンザが流行し始めたようです。いつもの薬がいつもの様に効かない事が予想されます。症状が出る前に体調を整えましょう。
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