なんこう練太郎をお持ちの方には既知のことと思いますが、デモ機を使ったお話しにちょっとだけお付き合いください。
いきなり知らない薬局につれてこられ、寒さで粘土のように固くなった白ワセを混ぜろなんて、もう勘弁してほしいと練太郎はぼやいていました。が、彼はデモ機の役割を見事にこなしましたよ。
1セット30秒ごとに中をのぞいてみました。
最初の一回(30秒)、中央に渦が見えて、まだ混合が完全でないことが一目でわかります。写真左。
2回目(合計60秒)、渦はまだありますが全体的に光沢が出てきています。写真中
3回目(合計90秒)、写真はありませんが表面上は混合が終わっているように見えました。
容器の底の部分を取り出してみると未混合の親水軟膏が残っていました。
ここで6g取り出して再度機械にかけてみます。これがポイントでした。
4回目(合計2分)、つやといい、いい感じです。底まで混合できていました。
念のため5回目(2分半)、うっとり。完璧です。薬局で作ったようには見えません。写真右。
うちの薬局ではケーエム化学さんの軟膏つぼを使っていますが、
ここの容器は充填する薬剤の1割増しの容量なんですね。
手練ならともかく練太郎にかけて攪拌するためにはあと少しスペースが足りません。
50gの薬剤に対して2割増しの60g容器を使用するなら
ネリー同様の申し分ない出来上がりになると思います。
中の状態を何度も確かめたり、底から軟膏を掘り起こしてみたりしたので、
結局デモ機を使った段階では調剤の時間短縮になるかはわかりませんでした。
すずらんさんのマネっこの重量チェックシールの活用でなんとかなるかと思います。
衛生面と製剤面で今まで以上にクオリティの高いものができることは確かです。
調剤業務の機械化が進んでいますが、
軟膏を練るという薬剤師独特の技術も廃れていくのでしょうかね。
淋しいような気がしながら、でも、買ってしまいました。
脂汗を飛び散らせないように大切につかいたいと思います。
(さぶ)
コメント
すずらんさん
メーカーさんがチラッとあげた適合候補の中にシンリョウさんが入ってたんですよ。
さらにすずらんさんも使ってるとなるともうこれは採用でしょう!
暖かい空気は上へ…
溶けてたらいったん冷蔵庫で固めてお召し上がりください^^
よつば薬局さん
あ〜よかった^^
薬局のお姉さん(ここ大事)からって伝えてくださいね。
シンリョウ採用ですか?マジで・・(笑)
ネリーとも相性が良いですし、価格も普通のすり切り容器と同じだったような・・ウン。
250gのミキシングは、ほとんど近所の薬局さん用ですね(笑)
もちろんタダです。
その間、色々な話が聞けたり、情報交換もできますので・・。
チョコは神棚に鎮座しております。
インフルエンザが一段落したらいただきま〜す。
あ、私がお腹すいていたので食べてしまいました…笑
半分残してあるので持ち帰りますね!!
すずらんさん、
今使っている軟膏容器はアダプターに合わないので変えるところでした。
シンリョウのインナーリング付き容器(2割増し)採用決定です。
ありがとうございます。
インナーリング付き?もしかしてすごく高価だったりしないですよねぇ。
ひまわり調剤薬局 ケンさん
きれいですよね。心を込めて練った手練もかなわないくらい。
天下の宝刀を売り払った気分で複雑です。
かまぼこ見ましたよ^^あれにはかなわないなぁ。
よつば薬局さん
もう食べちゃったんですか。
うちに持って帰っていちごちゃんに報告してほしかったのに(笑)
合計100gですよね。
うちに来る練太郎はできないのです。合わせて50gが最大容量です。
すずらんさんとこのネリーは合わせて250gまで大丈夫なはず。
50g以上を調剤することはあまりないそうですが。
さぶさんこんにちは(*^_^*)
きれいにできるものですね!!
僕もペタペタ地獄から解放されたい・・・(・_・;)
お心遣いありがとうございました。
改めまして今日はありがとうございました!!
さっそく美味しく頂きました!!
練太郎よさそうですね!すごく綺麗!!
手だとこうはなかなか詰められません…50g50gのミックスとかも作れるんですか?
単剤で回してから重ねるってそれ、すごく大事です!
コツのうちのコツですね。
いいこと聞きました。
手撒き、手分包、この技術ももはや博物館ものになりました。
これ、素早くきれいにできるとすごくカッコいいんですよね。
定番投薬トークよりこっち見てよって。
ネリーもフリこきますか。
そのくらいしないとやってらんないわよってとこか…
おはようございます。
ネリーの重要点を忘れてました・・。
さぶさんが何度もミキシングして確認したように、表面上は完璧に見えても未混合の場合があるんですよ。
ネリーはたまに、フリこくんです。見た目で判断するなと・・(笑)
白=白のミキシング以外に色付きの液体で試すとよくわかります。
すずらんは、シンリョウのインナーリング付き容器(2割増し)を使用しています。
冬場、特に硬くなっているワセリンや亜鉛華軟膏などはミキシングする前に単体で一度回してから他の軟膏など重ねてミキシングすると良いですよ。
ネリーや練太郎を使用するにあたっての最も重要なことを、さぶさんが言ってくれました。
軟膏を練るという技術です。
患者さんが少ない時や、FAX処方の時などはよく練ってますよ。
練り台で練ってから、仕上げはネリーで10秒です。
薬剤師は技術屋ですから、大切なことですね。