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新型コロナウイルス対策、入浴中事故に注意

2020年2月1日

八戸では2020年になってインフルエンザは注意報が解除され、
その後は注意報レベルを下回っています。
しかし、中国の武漢市で発生した新型コロナウイルス感染による
肺炎の話題が連日報道されています。
過剰に心配することなく、
インフルエンザと同様に咳エチケットや手洗いなどの感染症対策に努めましょう。

 
ところで、
11 月~3月の冬季には高齢者の方が入浴中におぼれる事故が
多く発生しているそうです。

 
平成30 年における高齢者(65才以上)の不慮の事故による死亡者数は、
「転倒・転落」、
「誤嚥(食べ物などが喉頭と気管に入ってしまう状態)等の不慮の窒息」、
「不慮の溺死及び溺水(液体が気道に入ることによる窒息)」の順に多く、
「交通事故」や「自然災害」による死亡者数よりも多くなっています。

 
高齢者の「不慮の溺死及び溺水」による死亡者数の約7割は、
浴槽における溺水だそうです。
高齢者は、寒暖差などで血圧が急激に変動すると、
脳内の血流量が減って意識を失うことがあり、
これが入浴中に起きると溺水事故につながると考えられています。

 
熱い浴槽内から急に立ち上がった時に、
めまいや立ちくらみを起こすような方は注意が必要です。
高齢者は食事後に急激に血圧が下がる食後低血圧を起こしやすいので、
食後や飲酒後も入浴を避ける必要があります。

 
入浴中の事故を防ぐために、以下のことに注意しましょう。
 
(1)入浴前に脱衣所や浴室を暖める。
(2)湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にする。
(3)浴槽から急に立ち上がらない。
(4)食後すぐの入浴、またアルコールが抜けていない状態での入浴は控える。
(5)精神安定剤、睡眠薬などの服用後の入浴は危険なので注意する。
(6)入浴する前に同居者に一声掛けて、見回ってもらう。
 
高齢者の入浴中の事故は、
中等症(生命に危険はないけれども、
入院を要する状態)以上になる割合が高いので、
事故の予防が重要です。

本人が注意するとともに、
家族など周りの人も一緒になって事故を防止することが大切です。

 
※消費者庁、厚生労働省、青森県等の資料を参考にさせていただきました。

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