中風には前兆があります。まず目まいを『中風の漸(前ぶれ)なり』とし、次に指や体の各部にしびれを感じると要注意となります。中医の古典に「親指だけしびれる者は三年内に必ず中風」と書かれているのです。お血のひとつの症状としてしびれが表れると局部の血流の障害から脳内にもお血があると推測できるのです。その他にも耳のなかで風のような音が聞こえたり、瞬間的に目がすわってしまう、両手の震え、筋肉がわけもなくビクビク動く、頭痛、体の浮遊感などの一過性脳虚血による症状もお血の症状なので油断はできません。
目まいや頭痛、筋肉の軽い痙攣がある場合は、漢方で【肝風欲動】と呼ばれ、これに対しては杞菊地黄丸や牛黄清心丸(霊黄参、感のう丸気)などの肝風の症状を鎮める処方をします。そして早めに服用すべきです。具体的には、何よりも血行の改善がもっとも重要です。
少しでも脳血流の悪い気配や中風前兆があれば血の流れをよくし、ドロドロの血をサラサラにする丹参や銀杏葉、処方としては冠元顆粒(生薬2号方)や血府逐お丸を服用しましょう!!
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