年末頃から今まで体調が安定していた患者さんが調子を崩すケースが目立ちます。根っこは昨年夏の猛暑による陽気不足ですが、引き金はこの冬の気候にあります。
原因の1つは寒暖の差。真冬日があったと思うと春の様な気温になったりします。気温が上がると毛穴が弛んで陽気が抜けてしまいます。陽気が抜けると更に陽気不足がひどくなり、陽気の巡りが悪くなります。体の中の陽気にムラが出来る訳です。さらに今年は西高東低の所謂冬型の気圧配置が少なく、気圧が安定しません。春や秋ように気圧の上下が大きいです。例年、春や秋に体調を崩しやすい方が今体調を崩しています。めまいや耳鳴り、耳つまり、胸の圧迫など胸から上の症状と腰から下の冷えです。これらは温め過ぎると返って症状が悪化する場合があります。陽気を巡らせて均一に近づける事が先決です。
冬の土用に入りましたので、一度弛んだ毛穴は締まりにくいです。症状が出る前に早め早めの対応をした方が立春以降体調が安定するはずです。
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