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大野薬局

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やっぱり違う


 

先日、数年ぶりに発熱で仕事を休みました。患者さんにはご迷惑をお掛けしました。事の次第はこうです。

日曜日の朝、のどが痛くて目が覚めました。ひどくなっては大変と漢方薬を飲んでのどの痛みは治まりました。所が水曜日の朝方2時頃、寒気で目が覚めました。熱も上がっている感じ(私は熱があっても体温を測りません)。具合は悪いし暗いし煎じてられないので、仕方なく顆粒の漢方薬を飲んで再び布団に入りました。その後、眼を覚ました時にはしっとりと汗をかき、熱も下がったよう。仕事に行けると思ったのですが、家内に止められ1日休むことにしました。

翌日にはすっかり熱も下がり仕事復帰したんですが、ここからが問題でした。8割方体調は戻ったのに、残りの2割がどうもスッキリしません。いつもなら1日で元通りなのに。2,3漢方薬を煎じて飲んでみましたがイマイチ。そんなこんなしているうちに土曜日。私の頭にある条文が浮かんできました。それは漢方の古典「傷寒論 太陽病脉證併治中」の一説。

「若発汗不徹不足言陽気怫鬱不得越~中略~更発汗則癒」

簡単にいうと、汗の発し方が中途半端だと皮膚の内側に陽気が残ってしまうので、更に汗をかかせると病気は治りますという事です。私は熱が出た時、汗をかいたけど顆粒の漢方薬だったため、汗のかかせ方が中途半端だったんだろうと気が付きました。早速、同じ薬を今度は煎じで作り飲んでみました。日曜日の朝方、再びしっとりと汗をかき、ようやくすっかり体調が戻ったのでした。やれやれ。

患者さんには散々「顆粒や錠剤と煎じ薬は全く別物」なんて説明しながらこのざまです。やっぱり面倒臭がってはいけませんね。改めて煎じ薬の素晴らしさを実感したのでした。

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