今日、皮膚科に受診した患者様と話をし、勉強になった事がありました。医師から「子供の顔にできる【はたけ】と【たむし】は違うんだよ」といわれたことです。知らなかったので、さっそく調べて載せてみました。
●単純性ひこう疹(はたけ)
口のまわりや頬の一部が、かさかさになるものです。口のまわりや頬に直径1〜2センチの大きさの白いかさかさしたものができます。幼小児期に多くみられる症状で、頬やあごなど、顔の皮膚に不規則な形の、表面がカサカサした白っぽいものができ、爪でこすると白く粉をふいたようになります。冬に多くみられ、首や背中にもできることがあります。原因は以前はカビの感染と考えられていましたが、今日では毒力の弱い細菌の増殖が原因と考えられています。乾燥肌の子どもに多く、日光や風、せっけんなどの刺激が原因となることもあります。はたけは自然に治る無害な皮膚病で、普通は思春期前後には治ってしまうことが多いものです。どうしても気になるようであれば、保湿効果のあるワセリン、アズレンや尿素を含む軟膏を塗っておけばよくなります。
●体部白癬(斑状小水疱白癬・たむし・ぜにたむし)
顔、首、手足、胴にできる真菌症です。ちいさくて赤い丘疹が円状に広がっていきます。強いかゆみがあります。足白癬と同様に白癬菌が原因となります。子供の場合は、ペットからうつることもあります。湿疹の薬を外用していると感染しやすいようです。抗白癬軟膏を塗り、皮膚を清潔に保ち、乾燥させるよう心掛けます。
ちなみに、薬剤師である母に聞いたら知っているといわれました。自分自身、薬局に来るお客様の中にも【はたけ】か【たむし】の方もいるので、良く見分けるよう心掛けたいと思います。写真は赤いほうが【たむし】で顔のほうが【はたけ】です。
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