花園薬局では、今月初め自宅で末期ガン疼痛緩和ケアをされていた患者様の看取りを初めて経験しました。
自宅での最期は本人の強い希望でした。
ご家族もとても一生懸命に看病していました。
私たち訪問薬剤師が自宅に麻薬鎮痛剤や点滴液など持っていき、医師や看護師と連携し、入院している時とほぼ変わらない処置を自宅でもやれるようになりました。
訪問が始まってから約二か月後に急変し最期の日は突然やってきました。
「こんにちは!花園薬局の佐々木です!」と声をかけるといつもは笑顔で「こんにちは!」と応えてくれていたのが、その日は一回だけ精一杯の力を出して目を見開いて応えてくれたのが印象的でした。
医師が息をひきとった事を確認し、訪問看護師が体をキレイに拭いてあげました。私は次の事を考えて少しでも部屋が広くした方が良いかと思い、ベッドサイドの点滴液などの薬や医療材料・衛生材料をすべて片付けました。
訪問在宅医療チームは「家族がきちんと最期のお別れができるように」を第一に考えて自然に行動しているように思いました。
家族も本人の希望が叶って本当に良かったと涙ながらに話してくれました。
これから薬剤師が薬の専門知識を訪問在宅チームにもっと提供し職能を発揮できるように、更なるオープンなコミュニケーションをとり地域医療に携わって行きたいと考えております。本人も家族も安心して最期を迎えられるように私たちもお手伝いをしていきたいです。
心からご冥福をお祈り申し上げます。
花園薬局 薬剤師 佐々木 仁
http://www.facebook.com/hanazono.ph
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